ブログトップ

晴れ、ときどき飛行機雲

模倣することの意義?

これは、母が「芋版帳」と呼んでいる、何冊もあるスクラップブックのページです。
興味を持ち始めると、こんなものが宝の山に見えてきたりします。
f0146466_16505387.jpg
母のやってきた染色も、その多くが実は模倣。伝統の、あるいは作家ものの模様を、芋版で再現しています。
それでも同じ色を使ったとしても、その写し方、芋の彫り方、染料のつけ方、そして押し方で、作品は人によってまったく違ったものに仕上がっていきます。
上手い下手、ではなくて、その人のパーソナリティが如実に現れるのが魅力だと思います。

「型染め」が誰でも同じものが出来ることを目的としているならば、それとはまったく相反するものになる、コピーでもおそろしく非効率なコピーです。

と、ここまではあくまで趣味のお話。


考えてみれば日本の伝統柄も、意匠などという概念のないまま長年、職人さんたちによってコピーされてきました。
そのなかで淘汰されて多くの人に支持されたものだけが残り、洗練されて今日に伝わってきたことを思うと、いわば、模倣されることによって守られてきた故に「伝統柄」になり得たのだと思います。
ちゃんと真似するのも、やってみるとむずかしいことでした。

コピー商品とか、そんなものはまた別のお話です。



私のほうは、とりあえずオリジナルの型染め・シーラカンスとまだ遊んでいます。出来上がり次第、ブログにもアップしたいと思います。「洗練」にはほど遠いですが。
[PR]
トラックバックURL : http://contrailfn.exblog.jp/tb/7482204
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by iroito1223 at 2008-02-16 12:25
こんにちは。この「芋版帳」は宝物ですね。。
偶然なんですが、通っている染め教室で明日から手描き更紗をします。なので、contrailfineさんや染吉先生のブログを見て少々コーフン気味です。いろんな技法があるようですが、芋版もやってみたいです。。
Commented by contrailfine at 2008-02-16 18:27
ご無沙汰しております。
いろんな手法を試されたり、ご研究熱心でいつも感心しています。
「芋版」は、とても素人っぽい作業なのですが、他にはない楽しみもあると思っています。
またご一緒できるといいですね!
Commented by 佐久良朔 at 2008-02-17 17:48 x
チョー素人な質問です。
芋版って、大きさは芋の大きさですよね。大きくても直径8センチくらい?
ってことは、何度も押す?
気の遠くなる作業ですね。
貴重品ですね。大切にしてください。
Commented by contrailfine at 2008-02-17 23:14
パターンの場合、5cmくらいの版を繰り返して押すことが多いです。
着物などの大きな作品を作る場合、途中で芋版がダメになっちゃうので、何度も彫りなおしたりもします。
たいへんです。でも、そんなことがいちばん楽しいと思っている人間がいるってことですね。
by contrailfine | 2008-02-15 18:03 | 染物教室 | Trackback | Comments(4)

京都生活も6年目。趣味で始めた染色は9年になりました。
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30