なにを残すものか

先月亡くなった大叔母から譲り受けた着物を何枚か並べてみました。
(緑が多いのは名前がそうだからかな)
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ちょい渋いけど、私の好みです。この他にも青の紬や羽織、夏帯などが何点か、どれも重宝してます。
当の、大叔母本人はこうして私の手元にあることは知らないと思います。
いろいろ所以あってのこと。
私の死後はこれらはどこに行くのか。(きっとゴミになっちゃうよね)


大叔母も、寝たきりになって長かったのでした。
それもあって、父が倒れたときには
胃ろうなどの延命処置はできるだけやめよう、というのが家族の総意でした。
だけど、いざそのとき決断はなかなかむずかしいものがあります。

病院の先生は
「胃ろうしないで点滴だけだと受け入れてくれる病院は少ないかもしれません」
理由は、いわゆるオトナの事情ってやつです。

オトナの事情はともかく
医療技術そのものは発達しても、というか発達すればするほど、本人にあった必要な手段は何なのか、そのとき生命の期限は誰の手にゆだねられるのか。

そうして、いまは老いていく姿を見せてくれる、子供のころからずっと、人生で一番多くを私に教えてくれていたのは父親。
結局、胃ろうは合わないのではという判断で、高濃度点滴と酸素吸入にお世話になることになり、入院先も決まりました。
それも本人の不本意かもしれないことですが。



古代ローマには病院がなかった。(怪我の治療院はあった)
人は自分の衰えを自覚するとともに、ゆっくりと老衰を受け入れて食も自然に少なくなって
という死に方だったのでは?
メメントモリとはそんなこと ?

・・・かっこいいけどそんなこと、できるかな。
できないな~きっと。







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Commented at 2013-07-05 23:25 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by contrailfine at 2013-07-06 09:58
れいこさん
どうもありがとう。だけど回復の見込みはなさそうです。見込みがあるなら、胃ろうも”延命”ではないと思いますよ。

父の場合、
再度呼吸困難になったとき気管挿管(→気管切開)しますか?
胃ろうしますか?
高濃度点滴しますか?
という、段階を経ての選択がつきつけられてその都度迷いました。
意識不明から持ち直して、今は心の準備のための執行猶予をもらったんだと思っています。

最近になって延命とか、なにかと取沙汰されるようになったけど、人によって、容態、考え方。ほんとうにそれぞれで、正解なんてないんだと思いました。
結局は人知のあずかり知らぬところにそれぞれの生命力はあるのだとちょっと納得?しています。

れいこさんのお義父様のことも、きっとそのときの精一杯、ベストを尽くしてのこと。それはご本人にも、まわりにも伝わらないわけがないです。

誰もが一度は通る、大人への経験ですよね。わかってくれる人がいるということだけが、救いになります。

いろいろありがとう。



Commented by ロク at 2013-07-06 18:40 x
うちの父は脳梗塞でかなり早い段階で気管切開、いろうの望みもありましたが意識不明のまま肺炎を起こし多臓器不全で亡くなりました
それでも倒れて三日、と宣告されたのが、一月半持ってくれて、家族、特に母の心の準備にはありがたかったです
あるお客様に意識がなくても父親だから顔見るだけで違うから、生きてて貰いたかった、と言ったら、それは一月やそこらだからよ、うちみたいに年単位になったらそうも言ってられないわよと言われて、ああ、それぞれどっちに転んでも大変なんだ、軽はずみなこと言ってしまった、と思ったりしました
難しい選択や交渉を次々に迫られ、常にハンコ持っていました
きっといま一番大変な時期です
看護されるかたの心身の健康も大切ですよ
ご自愛ください

あ、お着物素敵です
どうぞ着つぶして最後布として使い切って下さいね
Commented by contrailfine at 2013-07-06 21:35
ロクさま
ありがとうございます。

父が倒れたのは、母が退院してそろそろ自宅での染色教室も再開して、習っている謡曲も(多趣味ですのでね)始めようか、そして私も拙作をなんとか仕上げてほっとしたとき
待っててくれたの?というまさにそんなタイミングでした。

どっちみち後悔は残るものなのかもしれないですが、今は父自身というより、母の心身のケアを優先しちゃってます。
そんな母の目標は「一週間寝込んでから死ぬ」ことだそうです。

ちょっと余裕できたら着物で出かけたいです。(涼しくなったら!)
by contrailfine | 2013-07-05 18:13 | 日々のあれこれ | Trackback | Comments(4)

京都生活も6年目。趣味で始めた染色は9年になりました。


by contrailfine
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